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英語学習本 [作品評論]

イギリスから帰ってきて、めっきり英語を勉強しなくなった。目標がなくなるというのは恐ろしいことである。昔はけっこう一生懸命やってたのに・・・・・

かつてどんな勉強をしていたかを忘れないうちに記録しておこうと思う。将来また必要になることがあるかもしれない。

辞書

やはり英語学習の基本は辞書。

新英和中辞典 [第7版] 並装

新英和中辞典 [第7版] 並装

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 研究社
  • 発売日: 2003/04/05
  • メディア: 単行本

高校1年生のときに買ったものを今でも使っています。上の写真のように立派なものだったはずですが20年近く経つともうボロボロ。表紙が剥がれたので包装紙を巻いて使ってます。そんなポンコツ辞書ではありますが、必要な単語はあらかたカバーされており、結構重宝しておりました。もっとも、最近では電子辞書のほうが便利で、そちらに役を奪われた感はありますが。

基本的に、しっかりした英和辞典があれば英英辞典は必要ない、というのが僕のポリシーなのですが、一点だけ、英英辞典が絶対的に優れているところがあります。それは、「語源の説明が詳しい」 という点です。英単語を憶える際、語源から憶えると連想力や応用力がつきます。大学受験レベル(5千から7千語)ではあまり効果を発揮しませんが、英検一級レベルの語彙力(1万から1万5千語)を身につけるためには、語源学習が非常に有効です。なぜなら、難度の高い単語ほど、ラテン語やギリシャ語源のものの比率が高くなり、一つのラテン語から複数の英単語を連想できるからです。

英英辞典といえばやっぱりオックスフォード。イギリス時代、この出版社のすぐ近く(歩いて3分)に住んでいたのですが、そのこととは全く関係なく、このシリーズは質が高いので好んで使っています。オックスフォードの中で、語彙数が多く、語源の表記があり、持ち運びが可能な大きさのものとしてはこれ

Concise Oxford  English Dictionary

Concise Oxford English Dictionary

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)
  • 発売日: 2005/07/08
  • メディア: ハードカバー

こいつは家と職場に一冊づつ置いて重宝しております。

文法

文法書は何冊も必要ありませんでした。これ一冊あれば充分。

英文法解説

英文法解説

  • 作者: 江川 泰一郎
  • 出版社/メーカー: 金子書房
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 単行本

ここに書いてある以上のレベルは必要ないと思います。解説の仕方がアカデミックで、例文の質も良いです。

英文解釈

「日本人は英語をしゃべれないけれど、読み書きはできる」 という日本人の発言をよく聞きますが、通常の受験生レベルの英文読解力では、英国の文系大学院ではかなり苦戦を強いられます。読まされる英文のレベルと量が半端じゃないからです。そういったギャップを克服するには、構文をしっかり把握し、難度の高いアカデミックな文章をたくさん読む必要があります。この目的のための英文解釈本としておそらく最高峰かと思われるのが

思考訓練の場としての英文解釈 1 (1)

思考訓練の場としての英文解釈 1 (1)

  • 作者: 多田 正行
  • 出版社/メーカー: 育文社
  • 発売日: 1973/01
  • メディア: 単行本

出版年を見てください。星の数ほどある大学受験用の参考書の中で、改訂されることなく30年も生き続けているのは片手で数えられる程度でしょう。解説にクセがあり、かなり毒のある本ですが、質の高さは折り紙つきです。ドリアンのような魅力があります。これに手が出なければ、伊藤和夫の「英文解釈教室」がよいでしょう。こちらは若干レベルは落ちますが、ソフトタッチで正統派な良い本です。

聴解、しゃべり

これに関しては質と量が肝心。量に関しては英語圏の国に住むのが一番ですが、質についてはある程度独習することができます。

アメリカ口語教本 (中級用)

アメリカ口語教本 (中級用)

  • 作者: W.L.クラーク
  • 出版社/メーカー: 研究社出版
  • 発売日: 1985/04
  • メディア: 単行本

出ては消えてゆく英会話本が多い中、初版がでてから半世紀近く経っているこの本はの存在はまさに奇跡といえるでしょう。付属のCDを買って憶えこむまで例文を聞き、暗誦すると、それなりのレベルにはなります。英検一級くらいまではなんとかなるでしょう。しかし、このレベルでは本気モードのネイティブ達と渡り合うことはできません。やはりスピーキングはある程度長期間外国に住んで、実地で鍛えるしかないようです。僕は結局、モノになりませんでした。

 

 


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コメント 6

gutta

私も研究社の辞書はボロボロです・・・といっても辞書、めっきりひかなくなりました。ってページをめくらなくなったということだけなんですけど、というのはステッドマンはPCにはいってるし、普通の英和は専らネットの辞書です。あとはわかんない単語があっても気にしなくなった、という理由もあります(笑)
by gutta (2006-04-16 22:29) 

しょちょう

ぐったさん
お、ぐったさんもあれをお使いでしたか。ステッドマン医学事典は学生時代よくお世話になりました。あれ分厚くて使いづらいんですよね。僕も最近は単語に対するこだわりが減って、辞書をひかなくなりました。いけない傾向です。
by しょちょう (2006-04-17 13:51) 

Tomo

私も中高のとき研究社にお世話になりました。その後リーダースを愛用するようになり、その後はもっぱらパソコンに入れて使う辞書で、複数辞書検索をしています。文法をしっかり勉強してみたいと思っていたので参考になりました。
話すのと聞くのは日本語環境では難しいですね。聞く方だけでも鍛え直したいと思います。
by Tomo (2006-04-18 20:59) 

しょちょう

Tomoさん
研究社の辞書は人気ありますね。最近はもっと痒い所に手の届くような辞書が出ているようなので、研究社の独占市場ではなくなっているようですね。Tomoさんの英国大学院留学が順調にいくことを祈っております。
by しょちょう (2006-04-18 23:17) 

ガワ氏

私、研究社は和英辞書を持ってます。「ルミナス和英辞典」という名前ですが、類義語やコロケーションが豊富に書いてあって、確かに「痒いところに手が届く」辞書ですね。
by ガワ氏 (2006-04-22 07:19) 

しょちょう

ガワ氏さん
お、そうですか。僕も研究社の「和英中辞典」っていうのを使ってましたよ。でも和英辞典ってあまり使い道がないんですよね。長い英作文するときぐらいでしょうか?
by しょちょう (2006-04-25 17:59) 

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